司馬さんの本を読んで思うこと (良い本は、繰り返し読むことが大切)

朝・晩過ごしやすい日が続いています。読書に良い日和です。

本を読んでいると、心に響くところやこれはあの人に使える、今度会社の中で・家庭の中で試してみよう、というところがでてきます。また、今までこういった見方・考え方をしたことがなく、なるほどこういった考え方があるのか、と思い知らされることがあります。こういったところに遭遇すると、急に自分の思考が現実味を帯びて様々な形で飛躍していきます。読書のたまらないところの一つです。

良い本は、こういう考えさせる部分が多い。こういう本はまた読みたくなり、何度も繰り返し読むことになります。そういう本は何度も読んでいるにもかかわらず、読み返すたびに新しい発見、今まで気付かなかった部分に気付くようになります。どうして以前読んだときに気付かなかったのだと不思議に思うことがあります。

新たな発見は、自身が成長しているからだと考えるようにしています。書かれていることが身近に感じ取れるようになってきているのです。こうした時に、作家の思いや一言一言を本当に理解しているのだろうかとふと思います。一回読んだだけで「あれは、読んだ」で終わっていたとしたら、作家の方達に申し訳なく思います。

司馬遼太郎さんのファンです。久しぶりに「峠」を読んでいます。7回目です。

主人公:河井継之助の言葉です。

「私は気に入った書物しか読まない。

そういう書物があれば何度も読む。

会心のところに至れば、百度も読む。」

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相変わらず、気に入ったくだりを、穴のあくほどに読むのか。

「文字が立ってくるまで読みます。」

継之助の場合、書物に知識を求めるのではなく、判断力を砥ぎ、行動のエネルギーをそこに求めようとしている。

 

何度読んでも、心の琴線に触れてきます。

心の琴線に触れる部分が、そして新たな気付きが、読むたびに増えてきています。

さあ、頑張ろう! という気持ちになります。