積小為大

 『大事をなさんと欲せば、小さなることを、怠らず勤むべし。小積もりて大となればなり。凡小人の常、大なる事を欲して、小さなる事を怠り、出来難き事を憂いて、出来易き事を勤めず。それ故、終に大なる事をなす事あたわず。それ大は小の積んで大となる事を知らぬ故なり。』二宮尊徳の言葉である。

 小さなことを積み重ねて大と為す、「積小為大」である。大きな事にばっかり目が行ってしまい、小なることを疎かにするようでは、何もできるわけがない。小なることを確実に積み上げていくからこそ、大を為す事ができるのである。