絶対にカッとしてはならない

   『絶対にカッとなってはならない。小さな気の緩みは、後で大問題につながりかねない。もちろん、効果的だと判断して、演技するなら話しは別だ。それでも、細心の注意を払わなければならない。正しい状況把握、そしてタイミングを選ぶ必要がある。どんなに相手が悪くても、どんなに相手があなたを怒らせても、自分が絶対に正しくても、一切関係ない。カッとした時点で、すでに自制心を失っており、その程度の人間とみなされ距離を置かれる存在となる。』

 時に、カッとなる人がいます。以前、そんな上司がいました。上司だから従わざるをえませんでしたが、上司とはいえカッとなった時点で負けです。その姿を見せた時点で、誰も相手にしなくなります。それは、その人が自分のことしか考えていないからです。自分のために言っているのか、相手のためを思って言っているのかは誰でもすぐにわかります。当然の結果です。いつカッとするかわからない人や自分を不愉快にさせる人と誰が一緒にいたいと思うでしょうか。周りの人や、相手のこと、立場を考えれば、そんなことができるわけがありません。カッとする前に、そうならないよう自らが手立てをしておくことが必要ですし、それをしていない自分をまず責めるべきです。役職が上であろうがなかろうが、人としてどうかを周りの人は冷静に見ているのです。知らないのは、当人だけなのです。その上司は、しばらくしておられない状況になりました。黙って我慢している人達を、あまく見てはなりません。世間は、あまくありません。何かの縁で一緒に仕事をしているのです。共々に力を合わせて良い方向へ進めていくのが本来のあり方です。絶対にカッとしてはなりません。じっと我慢して沈黙している人達がいることを知るべきです。