相手の立場に立つ

  『「相手の立場に立つことからすべてが始まる」

顧客の立場に立ち、部下の立場に立ち、時には経営者の立場に立つ。言うは易くの思いがする。相手の立場に立つには、まず相手を理解しようという気持ちを持つ必要がある。自分一人の思い込みで、相手の立場を決めつけていることは少なくない。相手をどれだけ理解しているか、理解するためには何を知らなければならないのか、充分に考えなければならない。相手の立場に立つということは、相手をかばったり、相手の犠牲になることではない。自分だったらどう判断し行動するかを想像しながら、相手の利益を考えることである。そのことを踏まえたうえで、自分にとっても相手にとっても、最善の方法を見出すことが必要である。』

   自分の視点だけで考えて、正義感を振りかざし、相手のことを考えずに話す人がいる。相手の気持ちやおかれている状況、どう考えているのかを考えないので、相手が自分に合わせているのも分からずに話している。これでは話しを進めることは難しい。まず、相手を理解しようとすること、そして相手が何を求め、どう受けとめるかを考えることである。話しを進めていく上で大切なことは、相手の立場に立って考え、それが相手にとっても良いことであり、受け入れられることでなければ話しは進まない。そこまで相手のことを考えなければ、話しは進まない。そこまで考えてダメだとしても、話しをしていく中で自身の考えのどこが間違っていたか、どこの考えが足りなかったのかが分かる。それで相手との距離を近づけることができる。良い人間関係を作り、物事をより良く進めていくには、まず相手の立場に立つことから始まるのです。