贈り物

『ある日、山本社長は私に、「お祝いを贈るとき、2,000円の予算だったら君は何を選んで贈るか」と聞かれた。

 私が困ってしばらく考えていると山本社長は、「2,000円で買える最高のものを贈りなさい。2,000円で買えるワイシャツなんてたいしたものではない。しかし、2,000円の靴下なら最高のものが買えるではないか。それならどんな偉い人にでもはいていただける。一番いけないのは絵や壺などを買ってそれがたいした品物でないときだ。そういうとき相手は俺はもっといいものを持っている、と思うだけだ。と教えられた。私はこの山本社長の贈り物哲学の教えを、その後の自分の仕事の中でおおいに実践していった。』樋口廣太郎氏の言葉である。

 この言葉を知るまで、漠然と選んでいたように思う。しかし、これを読んでなるほどその通りだと思った。私もこの贈り物哲学を利用させてもらっている。