ものを頼まれたら、笑顔で引き受ける

 人にものを頼まれて嫌な顔をする人がいます。かわいそうだと思います。人とのつながりができるチャンスなのに、人とのつながりを深めるチャンスなのに、自らそれを壊しているからです。自分の気に入ったことしかやらない、関係がないことはやらないでは、人との関係は作れません。それでは、自身の視野はなかなか広がっていかないし、その人の人となりや考え方、状況、苦労や努力もわからないままです。自分を知ってもらうチャンスもなくなってしまいます。そして、何度か嫌な顔をすれば、もう誰も頼むことはありません。

 私は人が大好きです。だから、頼まれれば自分にできることなら、二つ返事で引き受けてきました。何より、人のお役に立てるのが嬉しかった。そして頼まれたことをしたことで、喜んで頂ければなおさら嬉しかった。そのあと、今まで以上に人間的なお付き合いができるようになります。一緒に頑張ろうという気持ちにもなります。そういう姿勢でいると、いろいろな人が声をかけてくれます。どんどんやることの範囲が広がってきます。そして、周りが上にあげてくれるのです。

 特に、難しいことを依頼されたときは、誰だって足踏みをするものです。相手だって、人を吟味したうえで自分ならできると思って頼んでいるんのですから、やると決めて返事をするのです。頼まれたことをやり切れば、その人との関係は半端ではないくらい深めるチャンスになります。また、自身の壁を乗り越えるチャンスにもなります。大変ですけど、達成感はあります。

 今度人にものを頼まれたら、笑顔で引き受けてみてください。流れが変わりますよ。