モラルを上げる

 『集団のリーダーは、勇気があり正しい判断ができる人間でなくてはなりません。職場のモラルとルールを部下に言って聞かせるだけではなく、身をもって体現した人でなければなりません。偽善的に振る舞うリーダーは、他の人々の不正な行為を容認し、集団内に混乱を引き起こしてしまいます。そして部下の信頼と尊敬を失い、職場全体にモラルの低下をもたらしてしまうのです。有能なリーダーは、正しいことを貫く勇気を持っています。過ちがあれば、潔くそれを認め、集団や部下に詫び、そして前向きに対処できるのです。決して言い逃れをしたり、言い訳はしないのです。リーダーの一挙手一投足を、部下が見ていることを忘れてはなりません。自分が部下に望むことを、率先垂範、自らが実践に示してこそ、部下がみならってくれるのです。』稲盛和夫氏の言葉です。

 リーダーは正しい判断ができ勇気ある行動ができる人でなければなりません。100%できれば言うことはありませんが、自身の判断に誤りがあれば潔く認め、すぐに前向きに対応していくことが必要です。これが、職場のモラルを上げることにつながるのです。