自己正当化

 『自己正当化は論理的思考の最大の障害になる。世の中の判断ミスのほとんどの原因はこれに当たるのではないか。偉人と賞賛されるような人、たとえばそれが文学者であれ、政治家であれ、経営者であれ、見識や才能を世間からも高く評価された人が、時として誰の目にも明らかな誤った選択をしてしまうことがある。その理由は、根本的なところで共通している。自分の間違いを正当化し、失敗の責任を他人に転嫁するからそうなるのだ。それは、自分が他人の言い訳を聞いている時に、どう感じるかを考えればすぐにわかる。言い訳は、失敗の傷口を広げる役にしかたたないのだ。』三木谷浩史氏の言葉である。

 偉くなっていくと自分の中である意味自信を持ってしまうため、自己正当化に陥りやすくなります。自分の専門とするところではもちろん間違いはありませんが、それ以外のことにまで自分の判断は間違いがないと正当化するところにそもそもの問題がはらんでいます。自己正当化に陥らないためには、偉くなればなるほどより意識して常に謙虚であることがよりよく生きるコツではないかと思います。