方針、視点を決める

 『「上司が方針を明示してくれないから、仕事がうまくいかない。」会社の中で、こんな不平を言う人が少なからずいる。方針というものは、いつも上の人が言ってくれるもの、決めてくれるものだと思い込んでいるのだ。自分の方針、価値観がないから、当然、自分で物事を決められない。こんな人はテレビ観戦と同じく、「視点は誰かが決めてくれる」と思っているのである。ヒラのうちは、それでも何とか通用するかもしれない。しかし、課長になっても部長の指示だけを待ち、部長になると「重役が方針を決めてくれない」とグチるのでは、管理職としての資格を疑われても仕方ないだろう。そんな人間がもし経営者になったら、会社は舵を失った船になってしまう。何をポイントにしてどこに焦点を合わせるべきかは、誰かに教えてもらうものではない。視点は自分で決めるものである。』西田通弘氏の言葉である。

 最近は聞かなくなりましたが、確かにうえが方針を決めてくれないから何をしていいか分からない、といったこというスタッフがいました。今の仕事に埋没してしまっているからだと言えます。視野を広げて全体感に立って客観的に見ると、方針は見えてくるものです。逆に、明確に方針がでていないからこそ、自分の仕事の幅を広げていくことができるのです。