人間としての基本

 『豊かになれば、地位を得れば、そして権力を握れば、人間は知らない間に人間としての基本を見失う。そこから、崩壊が始まる。すべては人間の心、一念で決まる。そのわずかな狂いも、後には一国をも左右する。一国の盛衰は、偶然ではない。「人道」の基本が崩れた時、すでに滅びが始まっている。反対に、基本・原点を忘れず、忠実に実践している限り、栄えは続く。』安岡正篤氏の言葉である。

 豊かになろうが、地位を得ようが、権力を握ろうが、どこまでも人間としての基本を忘れてはなりません。忘れたとき、すでに滅びが始まっています。順調に進んでいる時こそ、注意しなければなりません。